こんにちは、雪坊主です。
日々、目まぐるしく変化するビジネスの最前線。特に私たち情シスや、組織を支えるリーダー層、そして現場の第一線で戦うビジネスマンにとって、心休まる瞬間はそう多くありません。そんな時、ふとイヤホンから流れてくる音楽が、単なる「癒やし」を超えて「闘志」に変わる瞬間があります。
私にとって、そのスイッチを入れてくれるのが「ずっと真夜中でいいのに。」(通称:ずとまよ)です。
まずは「ずとまよって何?」という方のために、簡単に彼女たちについて触れておきましょう。
「ずっと真夜中でいいのに。」とは
2018年にYouTubeに投稿された『秒針を噛む』で突如として音楽シーンに現れた、作詞・作曲・ボーカルを務めるACAねさんを中心とした音楽ユニットです。特定の形に縛られない流動的な編成、一度聴いたら耳から離れない中毒性の高いメロディ、そして何より**「顔を出さない」という徹底した秘匿性**が特徴です。
ミュージックビデオは常にハイクオリティなアニメーションで彩られ、ライブでも本人の素顔は巧妙に隠されています。しかし、その神秘的なベールとは裏腹に、放たれるサウンドは極めて緻密で、攻撃的で、そして人間臭い熱量に満ちています。
なぜ、このミステリアスな音楽ユニットが、泥臭く働く私たちの心を掴んで離さないのか。今回は、彼女たちの代表曲「あいつら全員同窓会」を軸に、ビジネスマンとしての「矜持」について深く掘り下げていきたいと思います。
1. 匿名性に宿る圧倒的なプロ意識:姿を見せない「情シス」と「ずとまよ」の共通点
ずとまよの最大の特徴である「顔出しをしない」というプロモーション。これは今のSNS全盛時代、個人のキャラクターが重視される時代において、非常にストイックな選択です。
ビジネスシーン、特に「情シス(情報システム部門)」やバックオフィスの仕事において、これほど共感できるスタンスはありません。
「誰がやったか」ではなく「何を残したか」
情シスの仕事は、トラブルなくシステムが動いている時にはその存在さえ忘れられがちです。私たちが深夜までサーバーと向き合い、泥臭くデバッグを繰り返し、セキュリティの壁を築き上げても、表舞台で拍手を浴びることは稀です。
しかし、そこにこそ「プロとしての矜持」が宿ります。 ずとまよが顔を出さないのは、視覚的な情報に惑わされることなく、純粋に「音楽というアウトプット」だけで評価されたいという強い意志の表れではないでしょうか。
私たちビジネスマンも同じです。 「俺がやったんだ」と顔を売ることに汲々とするのではなく、**「自分の仕事(システムや成果物)が、誰の目にも完璧な形で機能している」**という事実にのみ満足感を見出す。これこそが、組織を支えるプロフェッショナルの美学なのです。
2. 「あいつら全員同窓会」にみる、孤独なリーダーの反骨心
さて、本題の楽曲「あいつら全員同窓会」について考えてみましょう。この曲のタイトル、そして歌詞に込められた焦燥感と疾走感は、停滞を嫌うビジネスマンにとっての「応援歌」です。
過去の栄光に縋る「あいつら」を置き去りにする
同窓会。それは過去を懐かしみ、かつての自分を確認する場所です。しかし、この曲が突きつけるのは「今、この瞬間をどう生きているか」という冷徹な問いかけです。
- 「あいつら全員同窓会」で盛り上がっている間に、自分は別の場所で何かを成し遂げようとする孤独。
- 周囲が馴れ合い、過去の成功体験に浸っている横で、一人泥臭い努力を積み重ねる姿勢。
これは、組織を牽引するリーダーが抱く孤独にも似ています。 「昔は良かった」「前はこうだった」と現状維持を望むメンバーを横目に、新しい技術を取り入れ、未知のトラブルを予測し、泥をかぶって道を作る。その「孤独な闘走」こそが、ビジネスマンとしての矜持を形作ります。
泥臭いプロセスを隠し、洗練された「一瞬」を出す
この曲の構成は非常に複雑で、圧倒的な情報量が詰め込まれています。しかし、聴き手にはその「難しさ」を感じさせず、ただ「心地よい疾走感」として届きます。
ここにもプロの技があります。 裏側でどれほど泥臭い検証や、気の遠くなるような調整が行われていたとしても、顧客や市場に出す瞬間には「涼しい顔」をして最高の結果を見せる。 「大変だったんだよ」と苦労話を聞かせるのは、プロの仕事ではありません。完璧に調整されたアウトプットだけを提示するずとまよのスタンスは、私たちが見習うべき「仕事の流儀」そのものです。
3. リーダー論としての「ACAね」:複雑なカオスを調和させる力
ずとまよの楽曲を聴いていると、その音の多さに驚かされます。ピアノ、ベース、ドラム、時にはオープンリールやテレビのブラウン管を使った楽器までが登場します。
このカオスとも言える多様な要素を、一つの「ずとまよサウンド」としてまとめ上げるACAねさんのディレクション能力は、まさに現代のビジネスリーダーに必要なスキルです。
個性を殺さず、目的のために統合する
プロジェクトにおいて、個性的なメンバーをまとめるのは至難の業です。エンジニア、営業、クリエイター。それぞれが異なる言語で話し、異なる価値観を持っています。
リーダーの役割は、彼らの個性を潰すことではありません。それぞれの「尖った部分」を最大限に引き出しつつ、プロジェクトの成功という一つのゴールに向かって、緻密に音(役割)を重ねていくことです。
ACAねさんが、超絶技巧を持つミュージシャンたちを従え、自らの世界観を構築していく様は、まさに**「ビジョンを示し、多様性を統合する」リーダー像**そのもの。彼女の作る音楽がバラバラにならずに美しいのは、その根底に揺るぎない「目的意識(矜持)」があるからです。
4. 泥臭い努力の先にある「輝き」を信じる
「ずとまよ」を聴いていると、勇気づけられることがあります。それは、彼女たちの音楽が決して「天才がさらっと作ったもの」ではないと感じさせるからです。
圧倒的な歌唱力の裏にある凄まじい練習量、練り込まれた歌詞の背後にある内省の日々。それらすべてを飲み込んで、あのポップな音楽が成立しています。
ビジネスマンの日常も、9割は泥臭いことの連続です。
- 理不尽な要求への対応
- 深夜まで続くトラブルシューティング
- 誰にも気づかれない資料の修正
これらの努力は、一見すると報われないように思えるかもしれません。しかし、「あいつら全員同窓会」が教えてくれるのは、その泥臭い日々の積み重ねこそが、他人には真似できない「圧倒的なクオリティ」を生むということです。
私たちが積み上げてきた泥臭い努力は、いつか必ず、誰にも追いつけない場所へと自分を運んでくれる。そう信じて、今日もPCの前に座るのです。
5. 結論:今夜、静かに闘志を燃やすために「ずとまよ」を聴け
情シスとして、ビジネスマンとして、あるいはリーダーとして。 私たちは、時に自分の立ち位置を見失いそうになります。「何のために、これほど泥臭く働いているのか」と。
そんな時は、ずとまよを聴いてください。 彼女たちの、顔を見せず、過去に媚びず、ただひたすらに「最高のアウトプット」を追求する姿勢は、私たちが忘れてはいけない「プロのプライド」を思い出させてくれます。
馴れ合いの「同窓会」には行かなくていい。 自分の信じる道を、泥をかぶりながらでも突き進む。その先にこそ、本当のプロフェッショナリズムが待っています。
最後に:3月25日、新たな「矜持」が刻まれる。
さて、そんな「ずっと真夜中でいいのに。」から、私たちへの新たな「回答」が届こうとしています。
2026年3月25日、待望のFULL ALBUM『形藻土(けいそうど)』が発売されます。
タイトルにある「形」と「土」。 これはまさに、泥臭い努力を重ねて自分の形を作り上げていく過程を象徴しているかのようです。これまで配信されてきた楽曲たちが、アルバムという一つの「形」になる瞬間、私たちはまた新しいプロの姿を目の当たりにするでしょう。
このアルバムを予約し、発売日を待つ。そのワクワク感すらも、明日への仕事の糧にする。それもまた、一人のビジネスマンの楽しみ方ではないでしょうか。
さあ、今すぐスマホを取り出して、「あいつら全員同窓会」を再生しましょう。そして、3月25日の『形藻土』発売まで、私たちも自分たちの戦場で、自分だけの「形」を泥臭く作り上げようではありませんか。
「ずっと真夜中でいいのに。」。彼女たちの音楽は、明日も戦うあなたの最強のバックアップです。


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